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家族や友達と楽しく過ごす子供達 - 一生懸命に頑張る子供達の視力の低下でご心配の親御さまへ子供の近視進行抑制をご検討ください。
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毎年行われている文部科学省の学校保健統計調査で、2019年の調査では、裸眼視力1.0未満が小学生約3人に1人(34.57%)、0.3未満は小学生約10人に1人(9.38%)となり、視力の低下やその程度が年々進んでいることがわかります。
また、同じ統計の東京都の報告から、小学生の1.0未満の比率は、39.87%で全国よりも視力低下の割合が大きく、また、 高学年になるほど視力低下の割合が大きい事がわかります。
焦点が網膜に合っている状態は、「正視」と言いますが、「近視」は焦点が網膜よりも手前に合ってしまっている状態です。
体の成長とともに目も成長します。成長過程で遺伝的な要因や環境的な要因によって目が前後に長く成長してしまうと、網膜で合っていた焦点が手前にきてしまい、近視になります。
この目の前後の長さを眼軸長(がんじくちょう)と言います。視力には、眼軸長がとても大きな影響を受けます。
網膜にピタリとピントが合ってクリアな像が結ばれるため、きちんと見えます。
網膜より手前でピントが合ってしまいます。近くは見えますが、遠くのものはぼやけて見え辛くなります。
網膜より後ろにピントが合ってしまいます。子供の遠視は斜視や弱視になる可能性もあり、治療が必要な場合もあります。
近視が進行し、眼軸長が長くなると網膜に負担がかかりやすくなり、将来的に 網膜に由来する病気にかかりやすくなってしまいます。
視力の低下だけではなく、失明になる病気の網膜剥離や緑内障などの原因になる恐れもあることを知っておきましょう。
網膜剥離とは?網膜の一部がはがれて、視野の欠損などが生じる病気です。
緑内障とは?目の中の圧力が高くなり、神経がダメージを受ける病気です。
このような眼病にならないためにも小さいころからのケアを考える必要性があります。
子供は成長期にあり、からだも大きく変化します。その過程で、環境的な変化もより強く受けます。近年の小学生の近視人口や近視の程度の増加は、スマートフォンやタブレットの使用増加や、室内で過ごすことが多くなった生活環境の変化をより大きく受けていると思います。
シンガポールの子供における近視の発症年齢の影響の研究では、近視発症年齢が低い程、眼軸長が長くなり、近視が進行しやすいことが発表されています。
(2016年 Chua SY他)
「お子様の近視をすすませない」事は、お子様の日常生活の質を向上させるだけではなく、将来的なリスクの低減にもなります。
当院では、近視進行抑制効果と矯正が行える治療としてオルソケラトロジーを、近視進行抑制治療として低濃度アトロピンの治療を行っています。
この3つの方法にてお子様の近視の矯正と進行抑制を行います。またオルソケラトロジーと低濃度アトロピンを併用することが効果的で、効果につきましても学会にて報告がされております。
近視の矯正には、目に入ってきた光が網膜上で焦点(ピント)を結ぶように、光の曲がり方(屈折)を変える必要があります。
オルソケラトロジーでの治療は、夜寝ている間にオルソケラトロジーの専用レンズをつけて角膜の形状を平らに矯正し、光の屈折率を変化させることでピントが合うようになります。このため、コンタクトレンズを外している日中は裸眼で生活することができます。
近視がある程度進行していたとしても、抑制効果もあります。また、角膜が柔らかい小学生~未成年の子供の方がその効果も高いことから、お子様からの治療が特にオススメとなります。
通常は光が角膜と水晶体の屈折力により、網膜上で焦点を結びますが、近視の状態である場合、網膜より手前で焦点を結ぶために像がぼやけて見えます。
専用コンタクトレンズを就寝時に装用することにより、特殊な内面カーブが角膜前面の形状を変化させ、扁平化することにより焦点が網膜上で結ばれ、像がはっきり見えます。
専用コンタクトレンズによって扁平化された角膜前面は、レンズをはずしても一定時間形状が維持されるため、日中は裸眼視力が改善されます。
オルソケラトロジーは、日本では30年ほどの歴史がある治療方法です。2017年には、日本眼科学会のガイドラインが改訂され、医師の慎重判断のもと、お子様への処方も可能になりました。
専用のコンタクトレンズを就寝時に装用して角膜の形状を変えることで、近視を矯正し日中は裸眼で生活することができます。毎日、就寝時の装用を繰り返すことで、日中の効果時間も伸びてきます。また手術ではないので、装用を中止すれば元の状態に戻ります。
お子様の活動が活発な日中を裸眼で過ごせますので、勉学への取り組みやスポーツの取り組みなど日常生活の改善が行えるとともに、オルソケラトロジーのお子様への装用は、近視進行抑制の効果が、世界・日本の多くの学会で報告されています。
当院は、メニコン社のメニコンオルソK、SEED社のブレスオーコレクトと、Euclid Systems Corporation USA社のマイエメラルドを使用しています。いずれも厚生労働省の認可を受けたレンズです。
お子様の角膜の形状や、近視の度数に応じて3社のレンズタイプから合ったものを選択し治療を行います。
近視でお困りのお子様やこれ以上近視を進めたくないお子様へオルソケラトロジーを検討されている親御さん向けに個別にて相談を実施しております。
相談はご予約制で、内容はオルソケラトロジーの簡単な説明と簡単な検査、ご質問の受付となります。
相談は、お電話またはお問い合わせフォームよりお問い合わせをお願いいたします。
近視の度数や目の状態を確認し、治療の適応があるかどうかを調べます。
1週間、選択したレンズで効果が望めるか。ご自身の目に合っているかを調べます。
効果や目に異常がないことを確認した上で、本契約となります。
本契約後は、1ヶ月目、3ヶ月目、その後は3ヶ月毎の定期検診を受診していただきます。
オルソケラトロジーは、保険適用外の治療になります。費用につきましては、下記をご参照ください。
レンズ代金、レンズのケア用品(3ヶ月分)、タンパク除去剤(2ヶ月分)、目薬代金、1年目の定期検診までの定期検診費用が含まれています。
※表内の金額表示は、全て税込です。
近視の主な原因は眼軸長が伸びることですが、一度眼軸が伸びてしまうと、元に戻ることがないことから、眼軸長の伸びを抑えることが近視の進行を抑制する上で重要となります。
アトロピン配合点眼薬には、眼軸が伸びるのを抑制する効果があるといわれ、近視の進行を遅らせることが統計的にも臨床的にも報告されています。
ただし、従来のアトロピン1%点眼薬には、まぶしくなったり、読み書きがしづらくなったりなどの不快感や副作用がありましたが、2012年に出されたシンガポール国立眼科センターでの低濃度(0.01%)のアトロピン点眼薬は、この副作用がほぼなく、近視の進行抑制効果は60%程度あるとの結果が出ました。
アトロピン1%の点眼を使用した近視治療は 1960年から行われていますが、まぶしさの増幅、目の調節機能の低下などの副作用がありましたが、低濃度にすることで、これらの副作用がほぼなくなりました。
点眼対象は、近視の進みやすい子供(小学生低学年~高校生)となります。
低濃度アトロピンの点眼は、1日1回就寝前に1滴点眼するだけという簡単且つ殆ど手間もかかりません。
近視の度数や目の状態を確認し、治療の適応があるかどうかを調べます。
点眼中に異常を感じた場合は、すぐにご連絡ください。
初回点眼から1ヶ月後に検査・診察を行い、異常がないか確認いたします。問題なければ3ヶ月分の目薬を処方いたします。
その後は、3ヶ月毎の定期検査と処方を行います。
低濃度アトロピンは、保険適用外の治療となります。費用につきましては、下記をご参照ください。
※表内の金額表示は、全て税込です。
クチナシの果実やサフランに含まれる黄色の天然色素「クロセチン」が、近視進行を抑えると言われる「EGR1という遺伝子」を群を抜いて活性させる事や、 また、近視の進行の程度を示す「眼軸長の伸長」や「屈折度数の進行」に抑制効果があることが 慶應義塾大学医学部 眼科学教室の近視研究チームによりわかりました。
このクロセチンのサプリメント、「ロート製薬:ロートクリアビジョンジュニアEX」を当院でお取り扱いしています。
ロートクリアビジョンジュニアEXは、医療機関のみで取り扱いされています。
30粒 2,950円(税込)
※近視進行を止めたり、直すものではありません。
※本商品はサプリメント(健康食品)に分類されます。
※お子様の成長期に一定期間の服用で効果が望めます。
※一般販売されているクリアビジョンジュニアはクロセチン配合量が異なる別商品です。
小学生~中学生にかけては、近視の進行を抑制できる報告が日本や海外の学会でなされています。当院では、お子様の近視の進行にご心配をお持ちの方は、ご検討いただける治療方法の一つと考えています。
また、高校生・成人の方については、日中に裸眼で生活できる期待を持てるため、メガネやコンタクトレンズの使用を煩わしく感じていらっしゃる方にお勧めしています。
就寝中に使用しますので、ドライアイの方もご使用できます。(重度のドライアイの方は使用できません。)
お子様の近視抑制の目的の場合は、ある程度の長い期間の装用で効果が期待できます。近視矯正の効果は、6~8時間の就寝時の装用で効果が得られます。
どの程度の効果が望めるかは個人差がありますので、まずはご相談下さい。
ハードコンタクトレズの装用経験のある方は、比較的違和感なく装用が可能です。
初めて使われる方は、はじめはゴロゴロ感や異物感を感じますが、数日の装用でその違和感は軽減されてきます。
近視進行抑制や、近視矯正の目的の治療になります。
おおむね2年程度で交換をいたします。また、患者さまの眼の状態によっては、それよりも早く交換を必要とする場合もあります。
個人差がありますが、一晩の装用で次の日の日中は矯正の効果が望めます。
初めて使用される場合は、まずは1週間のトライアルを行いますので、その際に、ご自身の目がどの程度矯正効果が望めるかを知ることができます。
非常に強い近視や乱視の方、遠視の方、目の病気をお持ちの方、重度のドライアイをお持ちの方、夜間運転される方、妊娠・授乳中の方、角膜の形が適応条件から外れる方などは、この治療の対象から外れます。
6歳未満の方は対象から外れます。
健康保険は適応されません。自由診療での治療となります。
適応検査は無料です。1週間の装用トライアルは、15,400円(税込)になります。
上記の費用には、フィッティング、目薬代、トライアル期間中のケア用品代、トライアル後の検査・診察代が含まれています。上記で問題なければ、本契約となります。
本契約の費用は、両眼 173,800円(税込)、片眼、86,900円(税込)です。
費用には、レンズ代金、レンズのケア用品(3ヶ月分)、タンパク除去剤(2ヶ月分)目薬代金、1年目の定期検診までの定期検診費用が含まれています。
6歳くらいから近視が進行してきますので、6歳以上で近視が見つかった場合は、抑制治療を推奨します。
最低2年間以上の継続治療が望ましいです。
近視進行の抑制を目的とした点眼治療ですので、低下した視力の回復は望めません。
オルソケラトロジーとの併用治療をお勧めしています。点眼だけの治療よりもオルソケラトロジーとの併用治療の方が近視進行抑制効果を望めることが学会で報告されています。
健康保険は適応されません。自由診療での治療となります。