白内障治療と同時に屈折矯正(近視・遠視・乱視・
老視をなおしてしまう)も可能な白内障手術を探求
白内障は、目の中の水晶体(レンズ)が老化・外傷・アトピー・ステロイド等いろいろな原因で混濁してしまい、その結果網膜に光が届かなくなり、網膜に像が映らなくなってしまった結果、視力が低下する病気です。この白内障の治療としては、濁った水晶体(レンズ)を取り除き、代わりに眼内レンズを移植する白内障手術以外に、有効な治療法はありません。
眼内に移植する人工の眼内レンズには大きく分けて2種類あります。ひとつは保険が適応となっている、昔から使われている単焦点眼内レンズ(これは保険が適応になっております)このレンズは、焦点がひとつしか合いません。焦点が合わない場所は眼鏡で矯正するようになります。もうひとつのレンズが多焦点レンズ、これは先進医療の適応になっている眼内レンズです。当院ではこの、多焦点眼内レンズを使うことによって、小さい時からの近視や遠視、また、年をとってから出てくる老眼等を、白内障の治療と同時に治してしまうことを行っております。裸眼での生活も期待できます。また、乱視対応の眼内レンズも取り扱っております。
白内障の手術は、眼内に入れるレンズが多焦点であっても、単焦点であっても同じ技法で行います。そこでこの白内障の手術についてですが、濁った水晶体を超音波で破砕乳化し、吸引して除去いたします。麻酔はほとんどの症例で、点眼麻酔のみで施行。切開は2.4mmで血管を切らずに出血をしない方法で施行。そのため術後傷口は縫わずに、無縫合で行います。手術時間は10分程度、そのため、従来の白内障手術より安全性が高く、患者様の体への負担が少なく、日帰り手術が可能です。