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糖尿病網膜症の治療

糖尿病網膜症とは

糖尿病とは、血糖値が高くなり様々な病気を引き起こすことで有名ですが、この糖尿病によって引き起こされる目の病気に、糖尿病網膜症があります。

この糖尿病網膜症は、日本では中途失明の原因の第1位となっていていましたが、平成18年に緑内障に次いで2位となりました。しかし、糖尿病性網膜症による失明人数は年間約4000人で、毎年増加しています。そして、糖尿病の患者は、糖尿病予備軍(糖尿病の疑いが強い人)も含めると1,600万人以上もおり、年に数万人の単位で増加しているのが現状です。糖尿病は内科の分野に属するため、糖尿病の治療は続けていても、眼科に検査を受けにくる人は多くありません。糖尿病ではあるけれど、今まで目の方は何ともなかったから大丈夫だと思っている人も多いことでしょう。しかし、一般に、糖尿病を発症してから糖尿病網膜症を発症するまで数年~十数年かかりますから、知らぬ間に自覚症状のない「単純網膜症」を発症していることも十分に考えられます。実際、糖尿病を発症してから10年で約1/3の糖尿病患者が糖尿病網膜症を発症しているというデータがあります。

糖尿病で内科に通っている人は、目に異常を感じなくても、眼科で6ヶ月に1回程度の定期的な検査を受けるようにしてください。

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病態

病気の初期は網膜(眼底)でおこります。又、虹彩毛様体炎、白内障を引き起こす事もあります。
糖の代謝異常が基盤にあり、毛細血管の閉塞や血管障害によって低酸素状態になった網膜から、血管を自分のほうへ伸ばすホルモン(血管新生誘発因子vasoformative factor)が放出され、その結果、病的な血管(新生血管)が新しく出来ます。新生血管の壁は非常に脆弱のため出血がしやすく、それによって滲出性変化や硝子体出血を起こします。しかし、まだ詳しいメカニズムはまだ明らかではありません。単純性網膜症、前増殖期網膜症、増殖期網膜症と進行してゆき、硝子体出血や網膜剥離を来たし失明に至ります。

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自覚症状

初期の頃は無症状です。眼底出血や黄斑浮腫が生じてきますと、視力低下、変視症を認めるようになります。硝子体出血や牽引性網膜剥離を起こしますと、飛蚊症や急激な視力低下を自覚します。新生血管緑内障に陥ると眼痛、不可逆的失明となっていきます。

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検査
(1)眼底検査
散瞳剤で瞳孔をひらいたあと、眼底検査を行います。眼の自覚症状がなくても、糖尿病に罹患してる際には、定期的な眼底検査が望まれます。日本糖尿病眼学会は内科医と眼科医との提携や定期的眼科通院を促すため、糖尿病手帳を配布しています。糖尿病手帳には、現在の患者様の血糖値、HbA1c、眼底所見、投与されている薬剤などを記録することにより、より患者様と医師の連携を深め、治療に取り組んでいます。
(2)フルオレセイン蛍光眼底造影 (FAG)
蛍光色素であるフルオレセインを静脈内投与し、眼底カメラにて時間をおって撮影していきます。無血管野の確認、新生血管の確認、病期・治療法の決定に用います。網膜光凝固術を施行する際にはこの結果を参考にして、施行します。

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治療
(1)レーザー光凝固術
低酸素症の部分に対し光凝固を行い、瘢痕化し、血管新生誘発因子の放出を低下させる目的で行います。そして、網膜の黄斑部および中心部以外の広範囲な網膜を凝固することにより、網膜全体の酸素要求度を低下させるなど、様々な作用機序が考えられています。
(2)硝子体手術
出血や網膜剥離に対して対処療法的に行います。この場合の硝子体手術は、視力回復が目的のことは少なく、現状維持に努めるか今以上に進行を遅らせる意味で手術を行うことが多いです。
(3)ステロイド療法
黄斑浮腫を軽減させる目的で、徐放性ステロイドであるトリアムシノロンをテノン嚢下又は硝子体内に投与します。一時的に有効といえますが、繰り返し投与することも多いといわれています。